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編集長Q&A


Q この時季、きものを脱ぐと帯を結んだ周辺にガンコなシワができていて、アイロンをかけても取れません。隠れる部分ではありますが、次の外出の際にどうしても気になってしまいます。素人でもシワをきれいにするコツはありますか?

A  湿度が増すこの時季、汗や雨などによる湿気を含んだ状態で長時間きものを着ていると、シワができやすく、なかなか取れませんね。それは、私もいつも経験 しています。そこで、プロにとっておきのシワ取りのコツを教えていただきました。用意するのはデパートの包装紙か、それと同じような厚さの紙とアイロン。 デパートの包装紙は色落ちしないか、一度濡らして試してからにしてください。きもののシワの上に包装紙を置き、濡れたふきんで2、3回こすって紙を湿らせ ます。その上から、アイロンをかけます。濡れた紙を通して届く熱は、とっても高温になるそうで、ガンコなシワも簡単に取れます。プロの悉皆屋さんでも、こ の方法を使っているところがあるそうですよ。ぜひ、試してみてください!

Q 太っています。衿合わせや衣紋の抜き加減、お太鼓の大きさ、帯の位置など、すっきりと見える着付けやコーディネイトのコツがありましたら教えてください。

A  私もかなり豊かな体格です。着るときには下半身をスッキリと。衿あわせは詰めすぎない方がよいようです。だらしない衿元にならないように、襦袢はキッチリ と着て、きものの衿が鋭角になるようにしてみてはいかがですか? 私はバストが大きいので、帯はやや低めに、後ろが高めで前が低めに、帯の下をきつく、上 をゆるく締めることを心がけています。帯締めを少し斜めにするなど、全体の中に斜めのラインを出すとか、同系色のコーディネイトや縦縞を取り入れるとスッ キリ見えるかもしれません。

Q 雨コートは二部式が良いと聞きました。それはなぜですか? また素材でおすすめがありましたら教えてください。

A  家を出るときには雨が降っていないけれど、これから降りそうな日は、上だけを道行きコートのように着用して出掛け、下は持って出て降り始めたら下を着用。 また、外出中ににわかに雨が上がったときには下だけを脱いでバッグにしまえば、きものの丈よりも長いコートを晴れている中ゾロゾロと着ている必要がなくな りますので、そのフレキシブルなところが好まれる理由でしょう。素材はコート地でよいと思いますが、この時季は紗などがおしゃれではないでしょう

Q 兄の結婚式があります。正式には袷のきものだと思いますが、もし、暑い日だったら……、と考えると迷ってしまいます。単衣のきもので出席するのは良くないことでしょうか。

A  未婚の方か、既婚の方か分かりませんが、親族の結婚式ならば、第一礼装ですので、袷か単衣かということよりも、留袖か、それに準ずるきものをお召しいただ きたいです。ホテルや結婚式場は空調が整ってますから、袷でも問題ないのではないかと思います。暑さがご心配ということでしたら、下着を夏物にするとか、 汗とりパットを使うなどして調整してみてはいかがでしょうか?

Q 衣替えの季節です。袷のきもの、羽織、コートなどのお手入れの注意点、コツがあったら教えてください。

A  よく乾燥した日に、直接日光の当たらない、風通しの良いところで陰干しをしたいですね。衿元や胸元、袖口など、シミや汚れのつきやすいところは日中明る いうちによく点検したいところです。最後にお手入れ(シミ抜きや洗い張りなど)した時期を考慮に入れながら、シミや汚れのあるものは呉服店などに持ち込 み、相談しておきたいです。

Q きもので出かけるのにとってもいい季節ですね。コーディネイトに、初夏の季節感を出すポイントを教えてください。

A 寒暖の差が激しいものの、緑が萌えて清々しい季節になってきました。素材は袷でも、色は初夏の雰囲気の色を、柄も初夏の柄を取り入れていくのが王道で すね。そして、徐々に、帯留やかんざし、履き物やバッグなども初夏の素材に変えていくのがすてきですね。緑色の帯締をお持ちになることをお勧めします。ど んな色の花でも葉は緑。爽やかで、意外にもどんな色にでも合わせやすいので汎用性が高く便利です。

Q 妊娠6カ月です。この5月に友人の結婚式があるので、母から訪問着を借りて着ようと思っています(もう普通のドレスが着られないんです!!)。妊娠中の着付けと帯結びのコツを教えてください。

A  妊娠経験がないので明確に答えにくいのですが、安定期に入っていますので普通にお召しになっていただいても大丈夫ではないでしょうか。お母様がご質問者 よりもふくよかならよいのですが……そのアタリがよく分かりませんので、そこは判断ができませんが、身幅はある程度必要ですね。そのへんのサイズは大丈夫 ですか? きものを着慣れていない方は転ばないように気をつけなければなりませんね。ホテルなどの毛足の長い絨毯や、教会の大理石のテラスなど、案外歩き にくいところもあります。腰紐と帯締以外はゆったりと締め付けないように着付けるのがよいでしょう。
 また、おそらく足りるとは思いますが、万一、帯が短くなってしまうようでしたら、結ばないで済む帯結びの器具が売っていますので、それを利用しても良いでしょう。

Q 今年は、ゆかた代わりに絹紅梅のきものをあつらえようと思っています。絹紅梅のきものはいつぐらいから、いつぐらいまで着ることができるのでしょうか。また、長く着るための、お手入れのコツなどありましたら教えてください。

A 7月~8月の盛夏のきものです。白っぽく上質な絹の長襦袢と足袋の着用をお勧めします。透け感が美しく、軽くて涼しいきものですので、着心地は抜群で すが、透けるので、ゆかたのように襦袢なしで着用するには不向きです。脱いだら霧吹きをして裏表両方からタオルなど吸水性の高い布でパンパン叩いておきま しょう。季節の終わりにはお手入れに出すことをお勧めします。透けるのが気になる人は、仕立ての時に「居敷当て」を注文しておくとよいでしょう。

Q これから汗っかきの私にきものはちょっと辛い季節です。快適に過ごすための汗対策、おすすめ下着がありましたら教えてください。

A  私も猛烈に汗かきなので気持ちはよく分かります。吸湿性の高い下着を選んでください。重ね着をすると暑いように感じるかもしれませんが、きちんと下着を 着た方が結果的に涼しく過ごせます。裾回しの下にステテコを着用するか、踊り用のステテコ風裾回し(キュロットスカートみたいな感じ)を着用すると、歩き やすく、また長時間座っていても足の付け根や膝の後ろなどの汗がべとつかず、快適です。

Q 痩せて、すっきり見える羽織ときものの組み合わせのコツを教えてください。

A 痩せて見えるかどうかはちょっと自信がありませんが、襟あわせを鋭角にすること、帯を前下がりに結ぶこと、裾すぼまりに着物を着付けることが痩せて見 えるためには重要です。羽織はあまり長い丈のものを選ばず、膝の曲がり具合がよく分かる程度の長さに留めることが、スッキリとした着姿を実現するこつで しょうか。羽織紐の位置は帯の上ラインくらいに。同系色のコーディネイトは全体がすっきりとまとまります。好みにもよりますが、シックな色合いの方がスッ キリと見えるかもしれません。

Q 最近では白以外にいろいろな半衿が出ています。色の半衿や柄物の半衿を合わせるときの、失敗しないポイントを教えてください。

A  きものに細かい柄があるときにはすっきりとした衿を、きものに柄が少ないときには小紋柄の衿などといった具合に、全体のバランスで判断するのがよいで しょうか。まずは、刺繍の衿は豪華なフォーマルに、小紋柄の衿はしゃれものに。顔に近い部分ですから、顔色の悪い人や年齢を重ねた人はあまり地味な衿にし ない方が顔映りが良いでしょう。他の小物と同様に、きものや帯の一色と合わせることがまずは基本だと思います。カジュアルなおしゃれものから徐々に楽しん でみてはいかがでしょうか。季節や外出先に合わせてちょっと遊び心を入れてみるのもグーです!

Q 今年、中学校を卒業する娘の卒業式には、きもので参列しようと思い、無地のきものを友達からゆずってもらいました。帯は私が成人式の振り袖のときに締めた袋帯を合わせようと思っています。羽織りはどのようなものを合わせればいいのでしょうか。

A お嬢様の卒業式にきもので参列。ステキです。どうしても羽織を羽織らなければいけないということではありませんが、この機会にお作りになるのでした ら、黒羽織の一つ紋をお薦めします。正式には三つ紋を染め抜くのがフォーマルとしては正しいのですが、色無地でしたら一つ紋で丁度よいでしょう。小紋など のおしゃれ着るさらりとした紬地に縫い紋でも今の時代にはいいかもしれませんね。どうしても黒の無地は嫌だという場合は、小紋柄ではなく絵羽羽織でシック な地色のものをお選びになることをお薦めします。ちなみに羽織はもともと男性の為のものでした。明治時代に女性の紋付き黒羽織の着用が許されるようになっ たんです。案外歴史の浅いものなんですね。

Q 暖かくなってきたら、春らしい小紋を一枚あつらえて街を散策しようと思っています。で、今、いろいろな小紋を研究中なのですが、同じ小紋でも江戸小紋はまたちょっと違った雰囲気ですね。江戸小紋にはどのような魅力があるのでしょうか。

A 江戸小紋は、伊勢型紙による染めの「鮫小紋」「行儀小紋」「角通し小紋」などの柄が代表的な、一色染のきものです。一つ紋を着ければフォーマルな装い (略礼装)にもお召しいただける、応用範囲が抜群に広い重宝なきものですから、ぜひ早いうちに一枚お持ちになると長くお召しになることが出来て良いでしょ う。お茶席にも最適ですよ。でも「春らしい小紋」となると京小紋や加賀小紋などの方が直接的に色柄で季節を表現しやすいですねぇ。お好きな色、お似合いに なる色の江戸小紋をお作りになって帯や小物で春らしさを表現してみてはいかがでしょうか?

Q 肌襦袢には二部式とワンピースがありますが、その違いはどこにあるのですか?

A 肌襦袢だけではなく長襦袢にもありますね。違いは、分かれているかつながっているかだけのことで、お好きな方を利用すればよいと思います。昔は肌襦袢 と裾回し(腰巻きとか、裾よけとも言う)は分かれているのが一般的でした。その時代は、下履き(いわゆるパンティ)を履いていなかったそうです。時代と共 にきもの着用時でもパンティを履く人が多くなってきましたので、裾回しの役割も徐々に変わってきたのかもしれません。よく、「初心者はワンピースで も……」と言います。肌襦袢の衣紋をしっかり抜いて着るのが難しく、また紐の数も増えるのでワンピースの方が楽ということではないでしょうか。

Q きものでお出かけするとき、いつも悩みの種になるのが履物です。はきやすくて、足が痛くならない草履や下駄選びのコツを教えてください。

A 人によって足のカタチや歩き方の癖が違うので一概には言えないかもしれませんが、草履になれていない方は畳表などの重たいモノよりも、最初は軽いもの の方が無難かもしれませんね。かかととつま先の高低差が少ないモノの方が鼻緒が食い込まなくて歩きやすいという人もいます。鼻緒は太い方が基本的には楽で す。鼻緒の裏側が柔らかい素材を選ぶのもひとつですね。ちなみに私は新しい草履を購入したときは、室内でスリッパ代わりに1週間位履いて足に馴染ませてい ます。

Q そろそろ桜の季節ですね。桜柄のきものや帯は桜が咲く前しか身に付けることができないって本当ですか? お花見には、どんなコーディネイトをこころがければ良いですか?

 ものすごく厳密に言えば、きものの色や柄で季節を先取りするのはとても粋ですし、私も心がけてはいますが、そんなことを言ったら訪問着だけでも二十四節 気ごとに必要になってしまいますから現代社会では非現実的かもしれませんね。もちろんゆとりのある方はぜひそんな装いを楽しんでいただきたいと思います が、とりあえず、季節の先取りは少しずつ、できる範囲で楽しむことにして、桜は日本の花。日本人の象徴ですから四季折々のきものが揃うまでは色々な季節に 着て良いのではないでしょうか。お花見にはぜひ春の到来、命の始まりを感じさせてくれるような……、ご自分が一番美しく、元気になれる装いを心がけてくだ さい。おしゃれを思い切り楽しんで、自分なりのこだわりのコーディネイトを存分に楽しみたいですね。寒暖の差が激しい時季ですので温度調整が出来るように 下着を調整したり、薄手のショールをバッグに忍ばせたりすると良いでしょう。

Q 太っています。衿合わせや衣紋の抜き加減、お太鼓の大きさ、帯の位置など、すっきりと見える着付けやコーディネイトのコツがありましたら教えてください。

A  私もかなり豊かな体格です。着るときには下半身をスッキリと。衿あわせは詰めすぎない方がよいようです。だらしない衿元にならないように、襦袢はキッチリ と着て、きものの衿が鋭角になるようにしてみてはいかがですか? 私はバストが大きいので、帯はやや低めに、後ろが高めで前が低めに、帯の下をきつく、上 をゆるく締めることを心がけています。帯締めを少し斜めにするなど、全体の中に斜めのラインを出すとか、同系色のコーディネイトや縦縞を取り入れるとスッ キリ見えるかもしれません。

Q お正月休み明けの初出勤には、きものを着ようと思っています。営業職ですので、数軒の得意先への挨拶回りもあります。どのようなきものがふさわしいでしょうか。

A 新年の初出勤&ご挨拶回りにきものをお召しになるのはいいですね。年齢にもよりますが、お嬢様でしたら振袖で、少し年齢を重ねていらっしゃる方なら訪 問着で良いでしょう。ただし、どうしても振袖か訪問着でなければならないということではなく、小紋でも紬でも大丈夫ですよ。会社の他の方が何をお召しにな るのか? にもよりますね。会社ですから目立ちすぎて浮かないように……という配慮も。どこかにおめでたく縁起の良い、お正月らしい柄やポイントをあし らってみると良いのではないでしょうか。

Q ウールの着尺をいただきました。新品ですが、保管期間が長かったようで少し匂いがついていますが、シミ・汚れはありません。来年の初詣に着るきものに仕立てるとちょうどいいかな、と思っています。そうした古い着尺をきものに仕立てる場合の注意点と、仕立代の目安を教えてください。

A ウールですから単衣に仕立ててお家でお召しになるのがよいのではないでしょうか。もし、他にきものをお持ちでしたら初詣には袷のきものをお召しになっ てもよいと思います。「ファブリーズ」などの簡単な消臭剤を使って陰干しにしてみてください。それでも落ちないようなら仕立てに出すときに呉服屋さんや仕 立て屋さんに相談してみてはいかがでしょうか? 仕立代はミシンか手縫いか、国内か海外か? でまったく違ってしまいますので、ご自分で確認するのが良い でしょう。
仕立ての相談をするところがないなら、私が仕立てに出している「きものおたすけくらぶ」をお薦めします。
http://www.kimono-otasuke.com/

Q 今年は夫婦できもので初詣行きたいと思っています。どんなきものを準備しておくといいでしょうか。また、真冬の夜中に人ごみの中をきもので歩く際に、気をつけることはありますか?

A きもので初詣いいですね。うちも毎年お正月は夫婦できものを着て初詣へ行きます。そう信心深い方でもありませんが、せめて年の初めくらいは衿を正して 柏手を打ちたいと思っています。昔なら晴れ着を着るべきでしたでしょうし、行き先、立ち寄り先によっても「どんなきもの」が良いかは変わるでしょうが、今 の時代はどんなきものでも良いのではないでしょうか。防寒対策をしっかりとしてください。手首、足首、首が一番寒さを感じると思います。人混みを歩く注意 点ですか? 特に思い当たりませんが、籠形のバッグなどはスリに気をつけた方が良いかもしれません。