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花saku次号予告
 
きもの着こなし美人

 

 

お手入れと収納

【 着用前 】

着用前には、天気予報などを確認した上で必要なものをすべて整え、変な畳シワがないかどうか? 半衿は付いているかどうか? などを確認しながらコーディネイトをして、出がけに慌てないようにしたいものです。

 

【 着用後の始末 】

脱いだ後きもの、帯、長襦袢は和装ハンガーや衣桁にかけて一晩程度陰干しをして湿気をとります。シミや汚れの点検も忘れずに! もしシミを見つけたら一刻も早く専門店へ持っていきましょう。
◎帯は温もりのあるうちによく叩いてシワを延ばしておきます。
◎陰干しが終わったら畳紙に包んで箪笥に収納します。
ウールは虫に注意しましょう。
絹は、防虫剤よりも防湿剤に気を遣います。防虫剤、防湿剤は混合すると化学反応を起こしますので一種類に。金銀箔、金糸、銀糸は防虫剤に反応して変色することがありますから注意します。

手入れ

 

お手入れ02

◎脱いだ草履も、湿気を取るために一晩立てて陰干しを。柔らかな布で汚れを落とし、エナメルは専用のクリーナーで拭いておくと良いでしょう。
◎足袋は古歯ブラシなどで汚れのひどいところをこすって。肌襦袢などは洗濯機で洗う場合はネットを利用しましょう。

【 きものの本だたみ 】

ほとんどのきものはこの畳み方です。ゆかたも男物も同様です。

1. 衿を左にしてきものを広げ、脇の縫い目で折り、下前の衽を衽線で折り返します。
2. 上前の衿と衽をさっき折り返した下前にぴったりと合わせて重ねます。その時に、衿は衿の少し下から三角に畳んで平に重ねます。
3. 背縫いでもう一度折って、脇縫いを合わせます。
4. 左袖を身頃の上に折り返し、身頃を二つ折りにします。
5. 身頃を持ち替えて向こう側へ。右袖を身頃の上に重ねます。


【 きものの夜着だたみ 】
比翼付きのきものや、豪華な刺繍や箔を施した振袖、花嫁衣装など模様に折り目を付けたくないものに適した畳み方です。

1. 衿を左にして広げ、両脇縫いで身頃を折って重ねます。
2. 衿付け線から、衿を内側にして折り、紋があれば薄紙を当てます。
3. 両袖を身頃に折り重ねます。袖の紋にも紙を忘れずに! 模様全体を覆うように薄紙か糊を落とした白い木綿などを当てます。
4. 芯を折り目に当て、丈を二つ折りにします。
5. 後ろの裾模様にも薄紙などを当て芯を挟んでさらに二つ折りにします。


【 長襦袢 】
長襦袢は、畳みシワをあまり気にせずに済むのでコンパクトに畳むことが出来ます。

1. 衿を左にして平らに広げ、両脇の縫い目で身頃を重ねます。
2. 右脇縫いが身幅の中央に重なるように折り、袖口から三分の二あたりで袖を折り返します。
3. 左も同様に。
4. 肩山から少し下に裾が来るあたりで丈を二つ折りにします。


【 コート 】
長襦袢とよく似た畳み方です。衿が特殊な場合はこの畳み方を基本にして工夫をしてください。シワにならないように畳むのがコツです。

1. スナップなどをはずして平らに広げ、身頃を両脇縫いで折ります。
2. 右脇縫いを背縫いに合わせるようにして折り、袖口が折り山に合うように折り返します。
3. 反対側も同様に。
4. 袖丈に合わせて裾を折り返します。


【 羽織 】
羽織は男女、子供すべて同じ畳み方で、きものの本畳みに準じています。

1. 袖を左にして平らに広げ、両脇を襠幅の中心で折り、衿は衿付け線から内側に倒して折ります。
2. 左衿を右衿に重ねます。
3. 背縫いで折り、両脇線が合うように重ねます。
4. 袖を片方ずつ、それぞれの身頃側に折り返します。
5. 折らずに収納できればこのまま畳紙へ。丈の長い羽織の場合は折り目に芯を挟んで裾の方から折り返します。


【 袋帯 】
いくつか畳み方がありますが、できるだけお太鼓柄と前柄に折り目が付かないように畳むのが良いでしょう。

1. 両脇を揃えて二つ折りにし、もう一度二つ折りに。
2. さらに二つ折りに。
3. 折り目に白い布や芯を挟むと折り目が気になりません。


【 名古屋帯 】
名古屋仕立ての帯は途中で幅が変わります。畳んだときに厚みが平均になるように工夫すると余分なシワが付きません。

1. 太鼓の表側を下に、たれを右に置きます。前帯と太鼓の境を三角に開いて平に折り、前帯を太鼓の裏に重ねます。
2. 幅いっぱいのところで、三角に折って折り返し、太鼓の上で前帯を並べます。
3. 左に延ばした前帯を太鼓と前帯の境目の部分で折り返します。
4. 左の三角の部分とたれを折り返します。

【 袴 】
袴は折り目がきちんと付いていることが大切です。

1. 前後のひだを丁寧に整えて平らに置き、裾から三分の一のところで丈を折り下げ、次に腰板から三分の一で折り上げて重ねます。
2. 前紐は四~五つ折りにして、右を上に交差させます。
3. 左側の後ろ紐を前紐の交差点の下で手前から上にくぐらせます。
4. 右も同じように三本の紐の交差点の上に重ねます。
5. 三本の紐の下を通し、左から右側に引き出します。
6. 上に引き出した左側の後ろ紐を、残りの長さの半分に折り、交差点で右下に折り返します。
7. 右側の後ろ紐も残りの長さを半分にして交差点で左下に折り返します。
8. 折り返した先を左側の後ろ紐の輪に通します。

【 虫干し 】
きものは、普段あまり袖を通さないものほど、ガスによる変色や、シミになりやすいものです。虫干しは、年に一度はきものの湿気をはらい、シミや汚れの点検をする意味で行いたいものです。直射日光の当たらないところにきものや帯を裏返しに掛けてよく風を通します。

きものきこなし美人

毎月楽しむ!ステキに楽しむ!

10月の着こなし指南!

紅葉画像

帯付き(羽織、コートなし)で、袷のきものを楽しむ一番よい季節がやってきました。秋は、食事会、旅行、観劇、展覧会・展示会……と、文化的な行事や予定が目白押し。引っ込み思案にならないで、どんどん出かけましょう。きものは着て出かければ出かけるほど、似合うようになり、また所作も工夫も自然に身につくもの。きもの美人へのコツはただ一つ!着て出かけることです。

下着でコントロール

寒暖の差が激しいこの季節。単衣、薄物と、袷を上手に着こなすのがきもの美人の心意気です。天気予報をよく見て、暑さ対策、寒さ対策は下着でするのがおしゃれのコツ。長襦袢はまだまだ単衣か胴抜きで大丈夫です。


婚礼
フォーマルの装いの機会も増えるこの時季。ブライダルシーズンの到来です。


お稽古の集まり
文化的なイベントや集まりが増えるこの季節。おしゃれに出かけたいものですが、お稽古の集まりなどは、周囲のみなさんや、特に先生、兄弟子さんのお召し物 よりも豪華になったり、派手になったりしないように気配りをすることも大切です。事前によくみなさんのお召し物を確認しながら、ちょっと控えめな中にも、 シックで気品あふれる装いを。季節の花をさりげなく、上手に用いましょう。


七五三の準備
今は、貸衣装、写真館といろいろな選択肢がありますが、経済的に可能なら、超高級品でなくても、きものを購入したいもの。子供の成長を祈願し、寿ぐこの行 事。写真を写すだけでなく、家族でしっかりと意味をかみしめてお祝いしたいものです。そのためにも準備は早めに。そして、七五三のきものはお正月やひな祭 りなどの節句にも、どんどん着せて情操教育にも役立てたいですね。もちろん、将来振り返ったときに良い思い出になること間違いなしです。

11月の着こなし指南!

そろそろ、羽織やコートが活躍する季節です。きものよりも丈が短いこともあってか、収納がうまくいっていないと、久しぶりに着てでかけようと箪笥から出した時に、畳みジワ以外の、たるみやしわが出ている場合があります。よれよれした羽織やコートではおしゃれが台無し! 早目に一度箪笥から出して、強いしわにはアイロンをかけ、半日ほどきものハンガーに下げてから丁寧に箪笥にしまいましょう。活躍頻度の高いものを上の方に収納しておくと便利です。もちろん、出かける前の日にまた下げておくのも忘れずに。

 七五三 

七五三

せっかくならば、お母さまもきものを着てお参りに行きましょう。訪問着か、無地のきものが良いでしょう。子連れのきものはちょっと大変そうと、気おくれしがちな人も勇気を出して。母親のきもの姿は、子供の記憶にしっかりと刻まれて、大切な思い出になるはずです。こうした思い出を持っている子供と、そうでない子供。なにかが違ってくるような気がします。氏神信仰から生まれた七五三の行事。日本文化は幼い頃から無理なく少しずつ、子供の中に植え付けてやりたいものですね。ヨダレや食べこぼしが心配なら、洗えるきものでも大丈夫ですよ。

紅葉狩り
絵はがきや旅行のパンフレットで見るような、鮮やかな紅葉の中に身をおくなら、きもの姿がぴったり。風景をイメージしながら楽しくコーディネイトを楽しんでください。紅葉色の八掛や襦袢がチラチラと覗くのは、艶っぽいものです。遠くへ出かけるなら行程や交通手段を考慮して。徒歩での散策が多いようなら草履は丈夫で履きやすいものを選びましょう。また出先では、なぜか荷物(おみやげ)が増えることもあります。観光主体のイベントならば大きめのバッグを選ぶか、バッグの中に風呂敷かたためる袋を入れておくと便利です。意外と雨の多い季節です。折りたたみの傘も忘れずに。

防寒の工夫 
マフラー、ショール、手袋など、洋服と兼用できるものもたくさんあります。こだわりも大切ですが、自分のワードローブをよく点検してみましょう。フォーマルならば、コートの丈も長くしたいですね。上品な色のものを新調してみては?コートは割と世代を問わず、長く着ることが出来るので、じっくりと良いものを選びたいものです。

12月の着こなし指南!

気ぜわしい季節の12月。普段カレンダーやスケジュール帳に細かいことを書き込まない人も、ぜひ、この1カ月でやりたいことや、やるべきことをリストアップしてみましょう。案外きものを着る機会を見つけることもできるはず。歌舞伎やお芝居も特別な演目が期待できるので、要チェックです。また、この一年、何回きものを着ることができたか? お気に入りのコーディネイトや、評判の良かったきものなどはしっかりとおさらいしておきましょう。

新年の準備

着用機会がもっとも多い月のひとつである新年がやってきます。足袋や半衿は一年分、この季節の歳末バーゲンで揃えるというお買い物上手もいます。白いものは、できるだけ年内に揃えておきたいものです。部屋や庭や車の大掃除が始まる前に、箪笥の中敷きや、痛んだ畳紙などを新品に交換すると、新年を迎える気分です。バッグや袋物も、中を開けてチェックし、手入れをしておきましょう。

クリスマスパーティー

集まるメンバーや会場にもよりますが、自由で個性的なおしゃれを楽しみたいものですね。カジュアルなパーティーならクリスマスツリーやサンタクロースのアップリケを工夫したり、半幅帯を用いたり、パールのネックレスを帯締に絡めるなど、自分なりの工夫を自慢したいですね。立食パーティーなら、バッグは抱えるタイプよりも、腕に下げられるタイプが便利です。また、和装用のポシェットもあります。
ちょっと格の高いパーティーなら、訪問着に金銀糸の袋帯と、最高の装いで、自信にあふれた立ち姿を。写真を撮るときには、あごを引いて、少し首をかしげると綺麗に映ります。足下ががに股にならないように、鏡の前で美しい立ち姿を練習しておきましょう。

クリスマス

 

目的別着物TPO

きものは、その目的によってふさわしい装いが異なります。
目的に合わせて着物を着分けることは、まわりへの気遣いや配慮、そしてマナーでもあります。絶対に守らなければならないというかたくななものではありませんが、
目安として参考にしてみてください。

TPO表

立ち居振る舞い

きものでの立ち居振る舞いはちょっと難しいように感じるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単。さりげない立ち居振る舞いの違いで、美しく品格溢れる女性、ステキな立ち居振る舞いできもの美人に!

【 食事 】

何か遠くのものを取るときには、左手を右手の袖口に添えるようにすると、エレガントなだけでなく、袖も汚れにくく、また誤って何かをこぼしてしまう心配もありません。
ナプキンは膝の上に置きますが、心配な人は帯揚げの上から挟みましょう。

お食事のとき

 

【 階段 】

右手で上前と下前をチョンと5cmほどつまんで、つま先で歩くようにします。
振袖の場合は両袖をきれいに重ねて右手で両方の袂と上前を一緒に持ちます。そのとき、バッグなどは左手に持ちます。

階段の時

【 座る 】
椅子に座る場合
右手で上前を少し引いて、左手で膝上を前から後ろに撫でるようにして膝の裏のたるみをなくし、ゆっくり座ります。背もたれにもたれずに浅めに座り、草履の前を合わせておきます。

【 正座の場合 】
1. 右足を少し引き、右手で上前を少し引き上げます。
2. 左手で上前の太ももあたりをおさえて腰を落とし、右手で膝の上から下へ撫でるようにして膝をつきます。
3. 膝の間はこぶし一つ分空け、両膝をついて膝の裏を左右に引いてすっきりさせます。
4. 座った後でゆっくり膝を浮かせて上前の乱れを整えます。

【 車に乗る 】
1. 椅子に座るように、お尻から先に車に入れるようにします。そのとき、右手で上前を少し上げます。振袖の時には袖を重ねて袂を左手で持ちます。
2. 座席に腰を下ろしたら頭を車内に入れ、両足を同時に浮かせて身体を回して車の中へ入れます。
3. 降りる時は逆の手順で。
※ただし、雨の日は車体が濡れていることがあります。きものを汚してしまう恐れがある時には、エレガントではありませんが、正面を向いて頭から入ります。

【 電車に乗る 】

座席に座る時にはやや浅く、袂は膝の上で重ねると両隣の人の迷惑にならず、また踏まれることもありません。
つり革などにつかまる時は、空いている方の手で袖口や袂を押さえ、肘が出ないようにすると上品です。

電車つり革

 

【 座る 】
椅子に座る場合
右手で上前を少し引いて、左手で膝上を前から後ろに撫でるようにして膝の裏のたるみをなくし、ゆっくり座ります。背もたれにもたれずに浅めに座り、草履の前を合わせておきます。

【 正座の場合 】
1. 右足を少し引き、右手で上前を少し引き上げます。
2. 左手で上前の太ももあたりをおさえて腰を落とし、右手で膝の上から下へ撫でるようにして膝をつきます。
3. 膝の間はこぶし一つ分空け、両膝をついて膝の裏を左右に引いてすっきりさせます。
4. 座った後でゆっくり膝を浮かせて上前の乱れを整えます。

【 車に乗る 】
1. 椅子に座るように、お尻から先に車に入れるようにします。そのとき、右手で上前を少し上げます。振袖の時には袖を重ねて袂を左手で持ちます。
2. 座席に腰を下ろしたら頭を車内に入れ、両足を同時に浮かせて身体を回して車の中へ入れます。
3. 降りる時は逆の手順で。
※ただし、雨の日は車体が濡れていることがあります。きものを汚してしまう恐れがある時には、エレガントではありませんが、正面を向いて頭から入ります。

 

【 トイレ 】
洗濯ばさみなどを持参しておくと便利です。何もない時には袂の中央を帯締めに挟んでおくとよいでしょう。
きもの、長襦袢、裾よけの順に丁寧に胸のあたりまで大きくたくし上げ、終わった後は順にきれいに重ねていきます。振袖はかるく袖を結んでから裾をたくし上げるか、袖の中ほどを帯締めに挟むなどして下に付かないように気をつけましょう。

おトイレの時

 

【 手洗い 】

蛇口をひねる時には、そっと少しずつひねり、水がバシャバシャと飛び散らないように注意しましょう。袂が邪魔になりそうな時は帯締めに挟みます。ハンカチを衿元に挟んでおくと良いでしょう。

手洗い

【 扇 】

帯に挟むときには左側の、帯の一巻き目と二巻き目の間に要の方から指して少し見えるようにしておきます。 手に持つときには右手で要の方をもち、左手は手のひらで受けるような形で持ちます。

 

Q&A 着崩れたらどうするの?

Q.衣紋が首にくっついてきたら?
A.襦袢の裾とおはしょりの後ろをひっぱりましょう。二部式襦袢の時は半襦袢の裾をひっぱります。

Q.衿が崩れたら?
A.身八つ口から左手を入れ、襦袢、きものの順に衿を引いて整えます。上前は襦袢なら右手を身八つ口から入れて衿を引き、きものならお端折の衿先部分を引いて整えます。このとき、引きすぎて衣紋が首に付かないように気をつけましょう。

Q.後ろ裾が下がったら?
A.後ろのおはしょりを持ち上げて、腰紐の上へ引き上げます。引き上げすぎて襦袢が出ないようにゆっくりと。

Q.前裾が下がったら?
A.下前の裾が下がった場合は、上前をめくり、下がった下前を腰紐の下へ押し込みます。上前が下がった場合はおはしょりを持ち上げて腰紐の上へ引き上げ、同時に腰紐にゆるみがないかどうか確認します。